おふくわけの横顔 -おふくわけvol.02レポート番外編-

こんばんは!おふくわけです。

今回は5/27(土)に開催した、おふくわけvol.02「ものづくり これからの売り方・伝え方」レポート番外編をお送りします。

vol.02レポート、ゲストの酒井義夫さん(木地師・ろくろ舎代表)のインタビューや当日レポートもあわせてどうぞ!

インタビュー前編後編

おふくわけ恒例、参加者の皆さんからの質問にゲストが直接お答えする「おふくわけカード」

今回は当日時間切れで読まれなかった質問を、後日酒井さんよりお答えいただきました。参加者の皆さんとってもいい質問をしてくださるのでいつも時間切れになってしまうんです…ごめんなさい!

「かなり真面目に答えています…」とコメントくださった酒井さんの、熱い回答をどうぞお楽しみくださいませ!

「どんな社会システムを作りたいですか?」※2つ目は割愛させていただきます

社会システムを作るといった大きな野望や理想は持ち合わせておりませんが、自分の手の届く範囲でできることはしていこうと思っています。というのも、“そのような活動=今後の自分の仕事”と直結しているからです。例えば、僕が拠点としている鯖江市河和田地区では町づくりを積極的に行っています。僕自身も出来る限り協力したいと思う理由は、町に活気が出て人が出入りすることにより、産地でモノが売れる=僕の仕事が増えるというごくごく当たり前の構図が頭にあるからです。つまりやる必要にかられてやっているだけ、ということです。これまでのように成長、拡大を正義とした社会では効率を最重要とされてきましたが、その効率という網のなかでこぼれ落ちてきた大切なものをいまいちど拾い集める時がきているのかなと思っています。

「オススメのバイトは何ですか?」

高時給でサボれるバイトがおすすめです(笑)…というのは冗談(割と本気だったり)

真面目に答えると近頃「多動力」という言葉をよく耳にします。(堀江貴文さんなどが本で書いたりしてますので気になる方は調べてみてください)これまでのように一つの職能でやっていける時代は終わりに近づいていると思っています。なぜなら、そのような仕事はAIやロボットが寸分間違わず正確に人間の代わりに行えるような時代に突入しているからです。その中で人間はフレキシブルに動ける柔軟な考えや行動が要求されてくると思います。そういう意味で、若いうちにいろんな職種のバイトを経験しておくのはこれからとても意味をもってくるのではないかなと思います。

「やっぱり目指すのは世界ですか?」

話の腰を折るようですが、基本的なスタンスとして何かを目指すという考えがあまりありません。何か指標なようなものがあり「こうなりたい」というより、自分自身が「こうありたい」という目の前があるだけというか…。上手に言えませんが、何かになりたくて今ここにいるというより、多くのなりたくないものから逃げてきた、とも言えると思います。ただ、こうあり続けるために世界を目指さなければいけないのであればそうします、というぐらいな感覚でいます。市場を拡大するという意味合いにおいては世界に打って出るのは正しい選択だと思いますが、基本は目の届く範囲で幸せに「働く=暮らす」ことでより良い循環が生まれるのが理想だと考えます。僕は出来る限り、後者を選びます。

「次なるプロジェクトについて教えてください。」

都会で無為に伐採されている木々をレスキューし、椀などの形にするプロジェクトを進めたいなと思っています。次の質問でも触れていますが効率ばかりを重んじるとこぼれ落ちる大切なものがたくさんあります。昨今、国策としても里山保全が叫ばれ山の木々はなにかしら対策を、と動く側面はありますが、その一方で都会の木々は軽視されているように感じています。ただ、一本の木に対する思い入れは地方のそれより強い部分もあるのではないかなと思っています。それらは区画整理や土地開発によりどんどん加速度的に伐採されています。それらをどうにかしたいという方々が駆け込み寺的に利用できるプラットフォームのような仕組みを作れたらと考えています。


実はこの質問、おふくわけvol.2当日もお聞きしたにも関わらず、

もう一度酒井さんに同じ質問を投げかけてしまうという、おふくわけの凡ミス…。(申し訳ありません…)その時の酒井さんの回答はコチラから。

しかし、酒井さん。

当日お話くださったプロジェクトとは違う、別のプロジェクトを考えられていました…。

本当、なんておもしろい方なんでしょう…!


いつもならここで終わるのですが…。

次の日に酒井さんへメールをお送りした時の内容が楽しくて、ぜひ皆様にも見ていただきたい…!と思い、酒井さんに許可をいただいて特別に公開することにしました。酒井義夫さんワールドに、もうしばしお付き合いくださいませ。


おふくわけ(以下:ふ)「昨日は、本当に本当にありがとうございました!」


酒井義夫さん(以下:酒)「いやーこちらこそありがとう。 なかなか僕もこういう機会がないと 福井(市内)まで出ないのでありがたい。 真面目に物作りの話を聞きにきた子とかは面食らったかなぁ。(笑) 」


ふ「わぁー!そう言っていただけると嬉しいです!ありがとうございます!あの美大生の女の子でしょうか??でも酒井さんのお話は刺激があっていいですよねー!私も大学生の時に聞きたかったなぁ」


酒「僕の話で、大丈夫だったかなぁ(笑) 真面目そうだったから…」


ふ「いやいや大丈夫でしょう!(笑)彼女はクリエイターになる夢があり、その夢に対して熱い思いを持っていました。だから酒井さんのお話はとっても響いていたと思います!ちなみに、その方はお母様が『娘の為になるかも…』とおふくわけに申し込んでくださって、親子で来てくださったんですよね!親子参加はおふくわけ史上・初!でとっても嬉しかったです。これも酒井さんのおかげです…!(実は、そのお母様から“へしこ”のおにぎりまで差し入れでいただいて…わたしは人生初の“へしこ”、大変おいしくいただきました…!)」


酒「 何かになりたいって、大学生で決められている時点ですごいなと思う。僕はこうなりたいって明確な目標をもって、生きてきてないからね。 未だに何になりたいのか、そもそも今、何なのかよくわかんないし(笑)」


ふ「なーんて言いつつも、ずっと動いていらっしゃるし、、(働きたくないってキーワードもたくさん出ていましたが)それが酒井さんの素敵なところだし、すごいところだなぁと、お話を聞いて改めて感じました。酒井さん含め、普通に大阪で暮らしていると(著者は大阪在住)出会うことのなかったタイプの方々に、福井では出会えるんですよ。」


酒「そういう風に受け止めていただけると、ありがたい(笑)動きながら決めていく、というのはそうかも。『とりあえずやってみよう。やってから考える。』失敗というリスクは常につきまとうけど、そこは修正しながら進む。だからそこに明確な目標はいらなくて、結果的にどこにたどり着くのかは自分でもわからない(笑)」


ふ「すごい…。だから酒井さんから聞くお話は、今まで聞いたことがない内容ばかりでおもしろかったんです!固定概念をひっくり返されることばかり。」


酒「うん、我ながら行き先がわからないのは面白いのだけど、型というか基本がないので強度がないんだよな、と実感していて。そこが課題だなと真面目なことも言ってみる(笑)もう少し余裕ができたら、改めてデザインを学びなおしてもいいな。デッサンとかもちゃんとやってみたい。」


ふ「前しか向いていない…!それにしても、このやりとりがおもしろいですーこのまま公開したくなります(笑)」


酒「ぜんぜん公開してもいいですよースピンオフ的な(笑)」


というわけで、ほぼそのまま、酒井さんとおふくわけの、メールでのやり取りを公開させていただきました(笑)


「さぼりたいんだよね」「働きたくないんだよね」と話しながらも、次々に行動に移していく酒井さん。またその行動がその場限りでなく、これからを見据えていることに驚かされました。自分の働き方にもやもやしてしまったり、今までのしきたりに縛られてしまいがちですが、酒井さんの生き方や働き方はひとつのヒントになるように思いました。


酒井さん、vol.02にご参加くださった皆様、ありがとうございました!


次回、vol.4 ハルキャンパスの森一貫さんにお越しいただきます。

実は森さん、酒井さんの回には参加者として来てくださっていました!(どこにいらっしゃるでしょう??)

おふくわけは参加者だった方がゲストで来たり、その逆もあったり。


参加者募集中です!!!

「おふくわけ VOL.4」

テーマ:サイコーな教育ってなんだろう?

ゲスト:森一貫さん(探求・創造型学習塾『ハルキャンパス』代表)

日時:2017年7月29日(土)19:00(18:30開場)〜21:00

場所:福井県福井市中央1丁目22-7 ニシワキビル(通称スナックランド)2F

料金:2000円(乾杯の飲み物+お代わり1杯+おつまみ)※3杯目からは追加料金

定員:10名(要予約)

▼参加のお申し込みはコチラから

https://docs.google.com/forms/d/1FwnQU7eqWOMLYwJHHdxpjdJ_CeLfXk9CCFeEMGG773U/edit?usp=sharing


これからのおふくわけも、どうぞお楽しみに。

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