vol.2ゲストの紹介&事前インタビューをしました!



こんばんは!おふくわけマスターの篠崎です。


おっとっと、気づいたら開催まで一週間を切りましたね!


おふくわけvol.2「ものづくり これからの売り方、伝え方」おかげさまで残席僅かです!少しでもご興味がある方、ぜひお早めの申し込みをお願いします!


今回はVOL.2のゲスト ろくろ舎代表 酒井義夫さんのインタビューの様子をご紹介します!


ろくろ舎

越前漆器の一大産地であるものづくりの町、鯖江市河和田地区にある生地制作の工房。もともと漆塗工房だった建物を、地域の方を巻き込んでリノベーションを行い、2014年4月にオープン。

卸売店や小売店からの日用的な漆器生地の受注だけでなく、独自のブランド商品である“TIMBER POT(写真参照)”を展開。最近ではプロダクトだけでなく、イベントの企画や編集も手がけており、伝統工芸自体の持続可能なブランディングを地域の仲間と共に取り組んでいる。

HP http://rokurosha.jp

アクセス 〒916-1221福井県鯖江市西袋町512

Tel. 0778-42-6523 


TIMBER POT

それではインタビュースタートです!

篠崎:よろしくお願いします!ろくろ舎のHPを見たところ、酒井さんのプロフィールのところに「20代 沖縄、ニュージーランド、東京と各地を放浪」とか「フランスパン職人を経て」とか、かなり気になるワードがあったのですが、これって何ですか??


酒井:放浪というのは書いてあるとおりですね。(笑)高校卒業後、5〜6年フラフラしていました。その後、ものづくりの会社に就職して、その時にこの鯖江市という場所に移住しました。けど、2年くらいでクビになっちゃいましたね。


篠崎:え、クビですか?何があったんですか?


酒井:それまでに一応デザインの考え方みたいなものは学んでいました。自分の中では、長く使える持続可能なデザインとは何か、ということを考えていたのですが、それが当時の会社のビジョンとずれていて。社内でも色々発言していたのですが、とはいえ遅刻も多かったので、クビになっちゃいました。


篠崎:色々尖っていたんですね。(笑)そのあとはどうなったのですか?


酒井:パン屋で働きました。


篠崎:なるほどー。え・・・?パン屋?


酒井:そうです。パン職人になろうと思いまして。前の仕事では、結局エンドユーザーの顔が見えなかったので。自分の作ったモノがどういう風に手に渡って、どういう風な顔をして皆さんが買っていってもらっているかを自身で確認したいという思いが当時強くありましたね。


篠崎:何でまたパン屋なんですか?同じ「きじ」を作るから、とかダジャレやめてくださいね。


酒井:それ面白いっすね。(笑)いや、正直何作ってもいいかなと思ってました。それを自分がいかに気持ちよく作れるか、それを渡した相手が気持ちよく思えるかが大事かなと。それがモノじゃなくてもいいかなと。とか思いながらも、パン屋も結局最後は喧嘩して辞めちゃうんですけどね。


篠崎:ものを選ばないものづくりのカタチってあるんですね。そのあとはどうされたのですか?


酒井:色々仕事探してたんですけど、工場勤務をしました。磁石とか作ってましたよ。でも急に派遣切れになってしまって辞めさせられました。その時、夜勤で日中時間がある時に学びに行っていた工房が、行政の後継者育成事業にあたって、そのままそこで修行を続けることになりました。その後、独立して今に至るって感じですね。


篠崎:まさに異色の経歴の持ち主ですね。その後継者育成事業という行政の補助も素晴らしい制度ですね。


酒井:確かにお金はもらえるけど、ずっとそこで修行するのもちょっと違うなと思いますね。教えてもらってできるものじゃないんですよ。そもそも師匠の道具と自分の道具は違うし、座る高さ、体制、角度全てが皆バラバラです。一生懸命師匠を真似しようとしてもダメなんですよね。大事なのは、むしろその後の独立時の支援かなと。


篠崎:なるほど。ずっと師匠についていくだけじゃダメだんですね。ちなみに酒井さんは小さい頃から尖った少年だったのですか?野球部ですぐ変化球投げちゃうピッチャーみたいな。


酒井:バレー部でしたよ。(笑)


篠崎:すいません、適当言いました・・・。小さい頃の将来の夢って何でしたか?


酒井:あんまり覚えてないっすね。夢とかあんまりないかも。今もそうですが。ただ現実的にやれることをやるだけですね。周りからはあまり現実的ではないとよく言われますが。(笑)

篠崎:もっと酒井さんのような面白い木地師が増えるといいですね。ちなみにこの辺りは何人くらいの木地師の方がいらっしゃるのですか?


酒井:3、4人くらいですね。僕の一番近い先輩は70代の方です。やっぱりどんどん減ってますね。


篠崎:そうですか。少し寂しいですね。担い手が少ない中で、普段どんな思いでお仕事されていますか?


酒井:ろくに修行してないので、技術は正直未熟だなと思ってます。だけど、急には日本一の木地師にはなれないけども、日本一カッコいい工房を持っている木地師にならすぐになれるかなと。如何せん、これからは普通に木地師やっていても食っていけない時代。違う切り口から色々なことをやっていかないと、と思ってますよ。


篠崎:それで地域を巻き込んで色々なことに取り組まれているのですね。


酒井:でも本当はあんまり働きたくないんですよ。(笑)本当は一日2個だけ作る仕事をしたい。いいものを丁寧に作る仕事。自分はそっちの方が集中力が保てるし向いている気がします。


篠崎:自分の目指すものづくりを実践されている酒井さん、カッコいいっす!今後の展望とかありますか。


酒井:とにかく新しい企画をどんどんやっていきたいですね。木地師の基本の仕事内容は、問屋さんから注文があって、材料を発注して、 制作して、納品することです。小売店やメーカーさんから直接相談があって、こちらがデザインして完成品を納品することもありますし、最近ではOEM商品の制作も増えてきましたけど、もっと違うことを考えていかないと続いていかないですね。例えば移動販売とか、海外に工房作っちゃうとか。


篠崎;おっと、その続きはぜひ当日話して欲しいです!


酒井:了解です!お酒飲みながらゆるーくみんなと話したいっすね。



この日は他にも酒井さんのものづくりに対するアツい情熱が伝わるエピソードをたくさんお聞きしました!

今ものづくりに携わっている方はもちろん、ものづくりに興味がある人、木製品が好きな人、尖った生き方をしている人が好きな人、いろんな方に来て欲しいと思います!


繰り返しになりますが、残席あと僅かです!この記事をご覧になって少しでも興味が湧いた方はぜひご来店ください!


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「おふくわけ VOL.2」

テーマ:ものづくり、これからの売り方・伝え方

ゲスト:酒井義夫さん(木地師・ろくろ舎代表)

日時:2017年5月27日(土)19:00〜(18:30開場)※開始時間が変更になりました

場所:福井県福井市中央1丁目22-7 ニシワキビル(通称スナックランド)2F

料金:2000円(おつまみ+ドリンク2杯付き)※3杯目からは追加料金

定員:10名(要予約)


▼参加のお申し込みはコチラから

https://docs.google.com/forms/d/1NsG-UUqDESdYUQUzVRrQIxcpzPSBSrLgjgmx7A0A9XQ/edit

▼お問い合せ先

ofukuwake.fukui@gmail.com




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