vol.4ゲスト 森君に事前インタビューをしました!

こんばんは!おふくわけです!


娘(2歳)に呼び捨てにされているマスター篠崎です。娘よ覚えてろよ、仕返ししてやるからな!お前がいつか連れてくる彼氏に!


そんなこんなでおふくわけ vol.4 「サイコーな教育ってなんだろう?」がいよいよ今週に迫ってまいりました!まだまだ残席に余裕があるので、ぜひご参加くださいー!


さて、今回のゲストの森一貴君。イベントのご案内でもお知らせしたとおり、

東大卒

→外資系コンサルティング(ここまではありがち)

→鯖江に移住(→え?)

→ニート(→おかしくね?)

→ホームレス(→変人?)

・・・と、まあとにかくぶっ飛んだ人生を送っているわけです。これは彼に何か変な軸があるに違いない!マスター個人的に「あ、森君とちょっと真面目な話したいなぁ」ってことで、声をかけて、開催するに至りました。


今回のテーマである「教育」も、学習塾を立ち上げた森君だからこそ話せる分野であります。


※森君が立ち上げた探求・創造型学習塾「ハルキャンパス」はこちら

http://halcampus.com/index.html


という訳で、ハルキャンパスに、そして森君にインタビューしに、実際に取材に行ってまいりました!




・・・ハイ!つきました!(笑)


武生駅から徒歩5分という好立地!かつては観光案内所だったようです。写真のえんじ色の建物の2階が教室です。

教室内はこんな感じ!


ちょうど小学生の授業が終わったところでした。今日は「点字」について一緒に勉強していたそうです。


もう一度言います。今日ここで小学生が勉強していたのは「点字」です。



ここは学習塾でありながらも、カリキュラムや教材が決まっている訳ではなく、「何を学ぶか」から一緒に考えていく、まさに探求型の学習の場なのです。「点字をやりたい!」と言ったのも生徒からだったとか。




さて、森君の家(これまた武生駅徒歩圏内)でインタビュースタートです!


篠崎:それではよろしくお願いします!ってか部屋きったねえな!


森:そこは触れないでください!汗


篠崎:まあ、いいや。(笑)当日よろしくお願いします!でね、この記事を見た人が「ぜひ森君と話したい!」と思うようなインタビューにせなあかんのよ。まあ森君が面白そうな人間だってのはプロフィールから何となくは伝わっていると思うんだけど、そもそも森君は小さい時はどんな子だったの?


森:今とそんなに変わんないっすね!こんな感じ!(笑)小学校とか中学校の時は学年で一番成績がよかったんで、とにかく当時は俺が世界で一番頭いいと思ってました、が、高校に入って最初のテストで127位(240人中)で超落ち込みました。「これが井の中の蛙ってやつか!」って感じで震えてました。(笑)だって今でも127位っていう順位覚えてますもん。


篠崎:ウケる。その時の心の折れた森君の顔見たかった。(笑)ちなみにその高校時代の将来の夢って何だったの?


森:親の影響で、薬剤師になろうと思ってました。でも東大受かっちゃたんで、行くことになって。理系の学部だったんですけど、なんか理系の科目がイヤになっちゃったんですよね。その時ちょうどたまたま地理の授業があって、そこからまちづくりに興味が出てきた感じですね。結局卒論のテーマも「山形(地元)のまちづくり」でした。


篠崎:意外に真面目!(笑)まちづくりはその時から興味があったんだね。でも、そこからなんでコンサルティング会社に就職したの?


森:「まちづくり」ということで、イケイケで大手不動産会社とか片っ端から受けましたけど、全部落ちちゃったんですよ。その時落ちた会社の人から「キミね、私たちがやっているのはまちづくりではなくてまち壊しなんだよ」と言われたのは結構衝撃でしたね。


篠崎:え…それはどういうこと?


森:結局、駅前の土地の地主の方とかに会って「ここの土地売ってください」というのが一番大事な仕事なんですって。その先にできるまちも資本主義優先で、稼ぐために作るまちなんですよ。すごく大きな違和感を感じるようになりましたね。


篠崎:なるほどねー。


森:まあでもどこかとりあえず入って何年か働いたら先生にでもなろうかなーと思って、やりたいことあんま明確じゃなかったんですけど、とりあえず内定を出してくれた会社がたまたまコンサル会社だったんですよ。出る杭を伸ばしてくれるすごいいい会社でしたね。でもある日所属してたチームが解散しちゃって、偶然、暇なプロジェクトに入ることになっちゃったんですよね。で、さらに悪いことに新人研修でロジカルシンキングを学んだもんだから(笑)、人生とか、幸せとか、資本主義が終わるんじゃないかとか色々考えちゃて、ああ…このまま続けててもしょうがないと思って辞めることにしたんですよ。


篠崎:へー。最初からコンサルティング会社に強い思い入れがあったのかと思ってた。それで実際に会社やめて、そこから鯖江のゆるい移住(※)に参加して、福井に来たってわけね。



※ゆるい移住・・・特に地元での就職・起業や定住を押し付けることなく、まずは気軽に住んでみて、市の職員や地域の市民・団体などと自由に関わり合いながら、田舎のまちをゆるく体験してもらえることを目指す移住体験プログラム。

http://sabae-iju.jp/ (プログラム自体はすでに終了)



森:そうですね、そこが初めての福井との出会いですね。その時、すでに教育関係のNPO法人の内定をもらっていたんですけど、仕事始まるまで半年くらいあって、ちょうどゆるい移住の期間とぴったしだったんですよ。まあ終わったらそのNPO法人にいこうと思ってたのですが、ゆるい移住の参加者の働くこととかONとOFFの考え方とかに影響されて、自分も色々これからの働き方を考えた時、「あ、今じゃないな」って思ったので内定辞退しちゃいました。


篠崎:え!? 辞退しちゃったの?でもそしたらゆるい移住終わったら行くとこないじゃん…。


森:そうなんですよ!何も考えてなかったので(笑)、その後のの所属を失った恐怖感はものすごかったです。でもまあそのあとは、TSUGIさん(鯖江のデザイン事務所:http://tsugilab.com/)のところでアルバイトしたり、Airbnbやってみたり…。あとその頃一応ロジカルシンキング塾みたいなの自宅に人呼んででやってました。もう自分のやりたいことだけをやろうと思って、


篠崎:ここら辺で聞いておきたいのだけどさ、森君はどうして教育という分野にたずさわろうと思っていたの?


森:昔先生を目指していた時は、まあ自分ならきっと楽しい授業ができるし、何よりも自分にとって先生という職業は色々やってみてそれがダメだったら最後に行くところ、つまりセーフティネットぐらいにしか考えてなかったんです。でも、自分が前職でロジカルシンキングとか学んで人生をじっくりに考えるようになって、同じ体験を皆にも広めたい、つまり「悩む」ではなくて「考える」ことを教えたいなと思い始めました。


篠崎:森君が昔から考えていたことと、前職をやめる時の実体験とがうまくブレンドされていて今に至っているのがすごくよくわかる。


森:あざっす!結局考えて自分で答えを出すことが一番大事だと思うんです。「悩む」と「考える」の違いは「答えが出せるかどうか」だと考えていて、つまり次の一歩目が踏み出せるかどうかなんです。僕の授業を受けた人が、考えて行動するようになって、みんながみんな出る杭になる、そして随所で面白いことが起こる、そんな未来になればめっちゃ面白いなって思ってるんです。


篠崎:へー。だから今も自ら考える、みんなで答えを作る授業をやってるんだね。


森:今はその「考える」前のステップ「自立する」も大事にしています。自立というのは僕の中では、自分と他者との間の境界線を引くこと、つまり周りの意見をたくさん聞くことで色んな意見の中で自分の意見が作られている、周りの考えの中で自分の考えの輪郭ができてくる、そんなイメージです。


篠崎:考える前に自立が必要なのはなぜ?


森「自分ができていないと考えられないですからね。自立ができていない、つまり自分の考える軸ができていないと、情報に溢れたこの世の中で拾うもの捨てるものの選択ができないわけですから、考えることも行動することもできなくなってしまうんです。だから一番最初に大事なことは自立することなんです。」


篠崎「「考える」「行動する」は何となく森君が教えている様子が想像できるのだけど、「自立する」を教えるって難しくない?」


森:とにかく考えをぶつけ合う、ですね。そこで考えをぶつけ合って、他の人が考えていることをちゃんと理解し、その中で自分が安心して考えることができる、そのステップの繰り返しで自立ができるんだと思います。その時正解があってはダメなんです。正解に対して考えて行動する今の教育とは違うんです。正解がないからこそ、いろんな意見や考えが生まれて、その中で自立できるようになるんです。


篠崎:なるほどね。そのステップがあると、世の中って見え方とか生き方って大きく変わってくるよね。偏差値の高いが大学に入ること、有名企業に入ること、がまだ日本では「正解」とされているけども、それさえも変わってくよねきっと。


森:そうですね。正解なんてどんどんこの世からなくなっちゃえばいいと思ってます。(笑)


インタビューに飲みながら答える森君。実はあんまりお酒強くないんだとか…。



篠崎:今の学校で行われている教育って、結局まだまだ正解を教える授業なわけじゃん。森君のやる授業って、子供にはどう映っているんだろうね?正解がないことって理解できるのかな?


森:僕の授業に来る子供たちを見ても、やっぱり正解型の発想になっていることをめちゃめちゃ感じますね。あと先生に認められたくて頑張るとか。見てると腹立ちますね!(笑


篠崎:森君の求める教育ってさ、もし今後日本に広まっていったら多分正解不正解でふるいにかける今の受験とかなくなるわけじゃん?もしそうなった時、高校とか大学とかってどうやって選ぶ(or選ばれる)ようになるんだろうね?


森:僕はそこに対しては特に答えを持っていないですね。考える力がきちんと身についていれば、何でもできると思っているんで。自分の未来に対して必要なものはどんどん手に入れて行くようになると思うし。今は勉強に対する点数でその人を測っていますけど、多分その概念が無くなって、受験も就職活動みたいにその人の考え方とか思いとかで判断するようになると思います。


篠崎:ホントそうだね。そう考えるとさ、森君て、例えば文科省とか入って国の制度を変えてやろうとかは思わなかったの?


森:あ、それはないっすね。最初は考えましたけど、多分自分がやりたいことじゃないってわかったんで。社内折衝とか絶対無理っす。(笑)政府を変えるのは別の人にやってもらって、自分がやれるのはできるだけ民間から無料に近い形で考える教育を発信することかなって考えてます。


篠崎:なるほどね。今日森くんと話してさ、「教育が社会を変えていく」っていうのがすごいわかった気がする。ありがとう!


森:こちらも色々お話できてよかったっす!当日も色々な人とお話できると楽しみです!



・・・というわけで、インタビュー終了!


ゲストの森君が今何をしているか、何を考えているか、少し伝わったでしょうか?

当日もこんな感じで、教育のあり方とかそれに対しての森君のアプローチ、今実際に取り組まれているハルキャンパスについて、などなど色々なお話ができればと思っています!


実際に教育関連の現場にいる方、これからの教育に対して関心がある方、ただゲストと飲みたいよ!って方、ぜひ来て欲しいです!絶対面白い話ができること間違いなし!


繰り返しますが、まだまだお席に余裕があります!お友達をお誘い合わせのうえ、ぜひご来店ください!



※インタビュー前の腹ごしらえの図。武生名物ボルガライスをいただきました!




「おふくわけ VOL.4」

テーマ:サイコーな教育ってなんだろう?

ゲスト:森一貫さん(探求・創造型学習塾『ハルキャンパス』代表)

日時:2017年7月29日(土)19:00(18:30開場)〜21:00

場所:福井県福井市中央1丁目22-7 ニシワキビル(通称スナックランド)2F

料金:2000円(乾杯の飲み物+お代わり1杯+おつまみ)※3杯目からは追加料金

定員:10名(要予約)

▼参加のお申し込みはコチラから

https://docs.google.com/forms/d/1FwnQU7eqWOMLYwJHHdxpjdJ_CeLfXk9CCFeEMGG773U/edit?usp=sharing

▼お問い合せ先

ofukuwake.fukui@gmail.com













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