おふくわけの横顔ーおふくわけ vol.1レポート
みなさんこんにちは!おふくわけマスターの篠崎です。
去る4月29日(土)に開催しました記念すべき第一回目の(今までは一応プレイベント!)おふくわけvol.1「坊主が上手に福井の歴史を話します」は、おかげさまで満席&盛況のうちに終えることができました!
とりあえず無事に一回目が終わってホッとしていますが、色々と手を加えなければならない所がいっぱい!皆さんからのご意見を真摯に受け止め、これからもどんどん精進してまいります!引き続きよろしくお願いしますね!
今回、残念ながら当日参加できなかった方、また次回以降参加してみたいと思っている方のためにも、アーカイブとして当日の様子をダイジェストでご紹介します!
改めまして、こちらの方がゲストの藤川明宏(ふじかわあきひろ)さんです。
現在、福井市文化保護課の学芸員でありお寺の住職もされています。
舌を滑らかにするために、すでに一杯飲んできたとか…!?
最近イベントに引っ張りだこだったようですが、一人で喋るのは久しぶりとのこと。
マスターの雑なフリ(相変わらず)から始まったプロフィール紹介を手短に終え、早速おふくわけカード(※)のトークに移ります。
※来店されたお客さんがゲストについて聞きたいことを書く小さなカードです。ゲストはそのカードをランダムに引いて、そのテーマについて話をします。
最初のテーマは「馬威し(うまおどし)って何ですか?」。いきなりのキーワードに皆さんの頭にも「?」が浮かびます…。
しかし、そこはさすがの藤川さん。きちんと解説をしてくれました。
拙い日本語(すみません!)で簡単に説明すると、「江戸時代の福井藩の正月行事で、馬に乗った武士に対して町人が鳴り物などで馬をおどかし、うまく走れないようにするというもの」です。無事に走り抜けることができたらその武士には褒美が与えられたとか。その時代、身分や階級にはかなり厳格であった印象がありますが、実はそんな無礼講なイベントもあったのですね。
現代版にリメイクできないかな?
いや、馬は危ないだろ。怪我人絶対出るし。
ポニーならできるかな?
豚やとかはどう?
私だったら、邪魔する方やりたい!
皆さん、言いたい放題です(笑)。
でもそれがおふくわけのいいところ。一人でニヤニヤしながら聞いていました。
次のテーマは「江戸時代の仕事」について。リサイクル業が今と比べて盛んであったとか。人糞を売買する商人もいたそうです。
お寺の存在の歴史について聞いた方もいらっしゃいました。昔は、寺は子供が学ぶ場であり、また地元のコミュニティの場であったのが、学校や公民館が次々と建ち、その機能がどんどん独立していって、今ではほとんどが冠婚葬祭がメインになってしまったようです。
住職という仕事も、サラリーマンの方が兼業でされることも多く、住職一本で生活していくのは大変とのことです。
そして住職から話が飛躍して(笑)、精進料理の話でも盛り上がりました。ちなみに藤川さんの得意料理は「精進カレー」。カレーも工夫すれば、なんと精進料理にできるそうです。
精進料理を食べている修行期間はとにかく栄養が偏るので、ダイエットからのリバウンドが激しい人も多いとか。「太っている坊主を見つけても決して修行が足りないとは思うな…!」と、藤川さんの名言も飛び出しました(笑)。
藤川さん自身についても色々質問がでました。
過去に行ってみたい時代は、ズバリ奈良時代。仏像文化が広まった華やかな時代でもある一方、実は武士や天皇の間ではドロドロとした殺戮劇が繰り広げられており、とにかくカオスな時代で、でもそこがたまらなく好きなんだとか(笑)。
他にも、福井城跡地に福井県庁ができた経緯や駅前の発展の歴史など、とにかく色々な話で盛りだくさんのあっという間の2時間でした。
中にはメモを取りながら一生懸命聞く人、中にはお酒を飲みながらまったり聞く人、中には藤川さんの話に食らいついていく人も…。お客さんによっておふくわけの楽しみ方が皆違うんだなぁと改めて実感しました。終わった後に自然と拍手が起きた瞬間はマスターとしても感無量でした!
藤川さん、改めまして本当にありがとうございました。また是非おふくわけに遊びにきてくださいね。
さて、今回のイベントでは聞けなかったおふくわけカードの質問について、後日藤川さんからご回答いただく予定です。次回のおふくわけ通信はその回答を後日談と合わせてお送りしたいと思います。乞うご期待!
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